生命科学・化学系

 
 
 
生命科学・化学では,30号館に学生実験室や各教員の実験室,共同で利用する実験室などがあります.また,教員の居室がある29号館の11階には,学系の学生が使用できる図書室やセミナー室,共用スペースがあり,学生が講義の予習・復習,レポートの作成,卒業研究などでも使用しています.写真が多くなるため,教員の実験室は個別のページへのリンクを表示しています.ご覧になりたい方はリンク先へお進みください.  
 
 

30号館2階 学生実験室

この部屋と隣の214号室では,生命科学・化学系の学生実験が行われています.ここで1〜3年生にかけ,有機化学,無機化学,分析化学,物理化学,生命科学の基本的な実験技術や,その考え方を学びます.

 
 
 

分子生物化学研究室(清水研究室)

30号館の106および107は,生命科学・化学系 分子生物化学研究室(清水研究室)の実験室及び居室となっています.
分子生物化学研究室では,DNAの構造とクロマチンの基本単位であるヌクレオソームを研究対象としています。酵母遺伝学と化学的アプローチを組み合わせた独自の解析法と次世代シーケンサーを組み合わせて,ゲノムワイドでヌクレオソームの構造とその変化を調べています。遺伝情報発現においてゲノムとエピゲノムを結ぶ研究として重要なテーマです。
※ゲノム=生物の持つ遺伝情報。その生物に関するすべての情報を含むが、そのすべてが常に使われるわけではなく、必要な部分のみを読みだして使用する。エピゲノム=ゲノムのどの部分を使い、どの部分を使わないかを決めるスイッチのようなもの。生物の細胞内では、DNAの一部に化学修飾を加えることでその発現を抑えるなどの制御が常に行われており、環境の変化や必要性に応じてさまざまな遺伝子を発現させたり抑制したりしている。

 
 

分子細胞生物学研究室(須賀研究室)

 

30号館の108および109を使用している須賀研究室では,清水研究室と同じくDNAとタンパク質が複合してできる「ヌクレオソーム」という構造をおもな研究対象としています.DNAはヌクレオソームを形成することでコンパクトに格納されていますが,必要な部分だけをどのようにほどいて発現させているのかなど未知な部分が多く,研究しがいのある面白い研究対象です.

 
 

構造生命科学研究室(香川研究室)

30号館のB101およびB102は,生命科学・化学系 構造生命科学研究室(香川研究室)の実験室及び居室となっています.
香川研究室では,損傷したDNAの修復に関わるタンパク質などを単離・結晶化し,その立体構造をX線を用いて構造解析することにより「どのようにして,その働きを示しているのか?」を明らかにしようとしています.DNAの修復は癌などとも関連しており,医学の面からも重要な研究テーマです.

 
 
 

生体触媒化学研究室(松本研究室)

生体触媒化学研究室(松本研究室)では,生物から取り出した「酵素」を使って有機合成を効率よく行おう,という研究をしています.酵素は化学反応を触媒するタンパク質で,通常の化学工業で用いられているような「有機溶媒,加熱」といった条件が必要なく,室温の水溶液中で非常に高効率かつ高選択的に目的物のみを生成することが知られています.これを化学工業に応用できれば,より環境負荷が少なく,エネルギーの無駄も少ない合成法に繋がると期待されます.

 
 
 

物性化学研究室(西條研究室)

物性化学研究室(西條研究室)では,「磁性を示す分子」の合成と,それを用いた磁性結晶の開発・解析を行っています.「分子からできた磁性体」(分子性磁性体)は,通常の磁石には無い非常に変わった性質を実現できることが知られており,例えば特定のガスを吸着すると磁性が激変する物質,光をあてると磁石になる物質,などを作れる一方で,磁石になる温度が極低温に限られるという大きな弱点があります.西條研究室では,分子間でより強い相互作用を実現できる(=高い温度で磁石になる分子性磁性体が作れる)新分子を目指し,日々新たな分子の合成に取り組んでいます.

 
 
 

生物分析化学研究室(田代研究室) NMR

30号館の地下1階B105号室には,NMRと呼ばれる分析機器が置かれています.NMRを使うことで,物質に含まれる水素原子やフッ素原子などがどういった立体的な位置にあるのか,他の分子のどの部分と近いのか,といった情報を得ることができます.生物分析化学研究室(田代研究室)では,この装置を用いて人が摂取した薬剤が,血液中でタンパク質とどのように結合して運ばれているのか,などを明らかにする研究を行っています.

 
 
 

30号館 各種共用実験スペース

30号館には,主に生命科学分野の研究室が共同で利用している実験室がいくつか存在します.ここでは,部屋全体を冷蔵庫とすることでタンパク質の劣化を抑えながら精製が行える低温室,組み換えDNA実験を行うP2実験室,ゲル電気泳動により分子量ごとに分離した試料の様子を画像として取り込める画像解析装置が設置された暗室などをご紹介します.

 
 
 

29号館11階 共用スペース部分

29号館には教員の研究室や実験室以外にも学生が自由に使える共有スペースなどもあり,勉強やレポートの作成をしたり,学生同士で会話に花を咲かせたりしています.写真は共有スペースの例で,11階(生命科学・化学系が使用)の共用部分を撮影したものです.

 
 
 
 
 

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パノラマ表示には,Pannellumを使用しています.