30号館103号室 低温室

一見何の変哲もない実験室に見えますが,実はこの部屋は丸ごと冷蔵庫となっており,部屋全体がおよそ4 ℃に冷やされています.生命科学分野の研究では細胞から取り出したタンパク質等を調べているのですが,実は細胞の中には不要なタンパク質を分解するための酵素が無数に存在するので,常温で作業をしていると精製するまでの間に目的物が分解してしまうことが良くあります.そんな時はこの部屋の中で実験を行います.低温では化学反応の速度が遅くなりますので,各種の分解反応が起こるよりも前にタンパク質を単離・生成することが可能となります.さすがにそのままの服装では寒いので,防寒着を着て実験を行います.

 
 

30号館104号室 P2実験室

組換えDNA実験を行うP2実験室で,生命科学・化学系で共通して使用しています.安全キャビネット,冷却遠心機,大型培養器などがあり,培養では例えば出芽酵母は30℃,大腸菌は37℃で培養します.卒業研究でよく使用される部屋です.

 
 

30号館B116号室 暗室

おもに生命科学分野研究室が共同で使用している暗室です。Typhoon FLA 7000(蛍光および放射性同位体(RI)で標識したDNAの検出。解析を行うシステム),ルミノイメージングアナライザー(化学発光,蛍光でDNAやタンパク質を検出),DNAシーケンサー(DNAの塩基配列を決定する,現在は,外注するので使用していません)など,高額な実験機器が設置されています。

 
 
 
 
 
 

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パノラマ表示には,Pannellumを使用しています.