環境科学系がめざす技術者像(教育理念):
生活者として環境に配慮し、職業を通じて環境保全のための社会貢献ができる
知識と実行力を持つ技術者
マクロには地球温暖化、資源の枯渇。ミクロにはゴミの分別、省エネなど。環境に関する問題が新聞に載らない日はありません。まさに待ったなしの状況と言える環境問題。「大量生産・大量消費」といったこれまでの考え方を変える必要があります。環境科学系では、そんな現在の環境問題に提言していく人材を育てていきます。
国家資格取得もめざす、国際基準の技術者養成型カリキュラム
環境科学系では国家資格である技術士補(環境部門)の取得をめざしたカリキュラムを設定。このカリキュラムは国際的に通用する技術者教育を念頭に入れており、日本技術者教育認定機構(JABEE)の基準にも対応しており、2010年に認定されました。当学のプログラム修了者は技術士一次試験が免除(技術士補の資格が認定)となります。
JABEE 認定プログラムとは?
理工学実験実習|プロジェクト|自立と体験|基礎代数学|基礎解析学/数学演習|物理演習/化学演習|情報リテラシー/外国語
理工学に対する興味を高めていくため、1年生は各学系共通に導入科目を設置しています。特に「共通実験実習」や「プロジェクト」など、実体験科目を数多くラインナップ。実際に自分で実験などを行うことで興味を高めると同時に、理解を深めます。こうして2年生からの実験実習やワークショップ、そして専門科目に通じる基礎専門知識を養います。
地球環境学|気象・熱環境学|都市環境計画|廃棄物学|環境微生物学|基礎生態学など
環境に関わる仕事について幅広く学習し、企業や行政の活動や環境見本市を見学します。
気になる企業の環境報告書を入手し、企業が環境に対してどの ように取り組んでいるかを理解します。
環境アセスメント|大気・熱環境制御|交通環境学|景観生態学|環境バイオ・エコテクノロジー|環境機器分析実験|資源リサイクル学など
学んできたことが、社会でどう活かせるのか、また活かせないのか。それを計る機会となるのが学外実習(インターンシップ)です。2008年度は、3年生のおよそ8割が参加。夏休みを利用して企業の技術開発部門や環境調査・研究機関、環境系コンサルタント、自治体などで経験を積みました。3年生に行うことである程度の経験を活かせると同時に、卒業研究に向けても課題も見えてくるようです。
卒業研究|環境研究ゼミ
卒業研究は4年生の1年間をかけて課題抽出から調査・実験、結果整理、考察、論文作成などを行います。そして最後に待っているのが研究成果の発表会。皆の前で発表を行い、その後に1時間のポスターセッションがあります。教員や同級生、後輩から質問を浴びせられることも。それでも1年間の経験は、学生たちに大きな自信を植え付けるようです。
土壌汚染指定調査機関など、環境系の企業や団体、行政機関に欠かせない国家資格。 本学系は日本技術者教育認定機構(JABEE)で認定されましたので、一次試験が免除となり、技術士補の資格が得られます。
環境系のビジネスに欠かせない、野生生物や植物の分類に関する資格です。
正式名称は「環境社会検定」。環境と経済を両立させた「持続可能な社会」の実現に欠かせない、環境問題に関する幅広い知識を有していることを証明する資格です。
環境に関する濃度や騒音、水質などの調査を行う、計量管理を業務とする資格で、環境測定分析などの高度な仕事に携わるためには必須と言えます。
製造業など、公害の発生源となり得る施設のある特定工場や事業所などで、汚染管理に携わる資格です。
高圧ガスや毒物など、引火性、発火性、爆発性の高い性状を有する危険物を取り扱うための資格です。
市民や企業からの環境保全、環境管理に関する相談に応じることができ、環境学習講座の開設、環境関連事業などの企画運営といった活動を行えます。
情報処理技術者としての「知識・技能」の水準がある程度以上であることを認定している国家試験です。
↓↓卒業後↓↓
地方自治体や企業などから依頼を受け、環境に関する調査を行い解決策を提示します。
地方自治体などからの依頼を受け、大気、水質、土壌などを測定し、環境の汚染レベルを調べます。
これからは製造業においても環境に配慮した設計、排水、廃棄処理が求められます。それらについて考える専門家としての就職が考えられます。
企業・行政にかかわらず、上水・下水の監理・処理や衛生検査といった業務に、学んだ知識が求められます。
循環資源の収集運搬、処理、再利用は今後注目を浴びる分野です。
2008年度の卒業生55名のうち、18名が大学院へ進学しています。