環境科学系 >> JABEE認定プログラムとは?


E-ecoship(JABEE認定プログラム)

JABEE(日本技術者教育認定機構)対応型プログラムとは?

日本技術者教育認定制度について

日本技術者教育認定制度とは、日本技術者教育認定機構(JABEE、通称「ジャビー」) が、大学で実施されている技術者教育について、社会の要求水準を満たしているかどうかを公平に評価し、要求水準を満たしている場合、「認定プログラム」として認める制度です。

JABEE による認定プログラムの修了生は、技術者としての最低限度の知識や能力を身につけていること、さらにそれが国際的レベルにあることを保証されます。また、技術者にとって重要な国家資格である技術士の試験において、その一次試験が免除されます(技術士補の資格取得)ので、就職にも大変有利になります。

JABEE対応教育のねらい

環境科学系は、「21 世紀の環境プロフェッショナルを育成する」ことを教育理念として、 それを実現するために「E-ECOSHIP」で示される8 つの具体的な教育目標を設定しています。この教育目標は、JABEE 認定基準にある学習・教育目標(基準1)のすべての内容を具体化した形で含んでおり、「E-ECOSHIP 21」にもとづいて行なわれる本学系の教育はJABEE 認定基準に十分に対応した教育であると言えます。

JABEE 認定が継続されると、環境科学系で学習し、卒業した学生は、JABEE という第三者機関により保証された知識と能力をもつ環境技術者として、日本および国際社会から認められることになります。その保証により、JABEE 基準を満たした教育を修了した技術者として社会に受け入れられます。さらに、JABEE 認定教育プログラムの修了者は、文部科学省の認定により、技術士試験の一次試験が免除され、卒業と同時に技術士補の資格が取得可能となります。これが、環境科学系がJABEE 対応の教育をめざす理由です。

JABEE認定基準

JABEE による技術者教育認定審査は、大学の教育プログラムが下記の基準1~4 を満たしているかどうかによって判定されます。

  • 基準1:学習・教育到達目標の設定と公開
    プログラムが育成しようとする自立した技術者像に照らして、JABEE 修了生が確実に身につけておくべき知識・能力としての学習・教育到達目標が設定されていること。目標は、以下の基準を考慮している:(a)多面的な思考能力、(b)技術者倫理、 (c)自然科学的な応用能力、(d)専門分野別要件(注2)、(e)デザイン能力、(f)コミュニケーション能力、(g)継続的な学習能力、(h)計画的な遂行能力、(i)チームワーク能力
  • 基準2:教育手段
    学習・教育到達目標を達成する手段として各科目が位置づけられ、主体的な学習を促し、十分な自己学習時間が確保されていること。また、自分自身で学習・教育到達目標の達成状況を継続的に点検し、学習に反映する。
  • 基準3:学習・教育到達目標の達成
    学習・教育到達目標の達成度について、科目ごとに評価されていること。また、達成度を総合的に評価する方法と評価基準が定められていること。
  • 基準4:教育改善
    教育活動を点検する仕組みがあり、社会の要求や学生の要望にも配慮しつつ、継続的改善が行われていること。

(注2)基準1 (d) の分野別要件:環境工学およびその関連分野
環境保全の基礎知識、環境現象の解析能力、応用数学および自然科学(物理、化学、生物、地学から2 科目以上)、特定専門領域の基礎知識、調査・実験能力、環境問題の解決能力。

環境科学系の学習・教育到達目標及び JABEE 基準との対応関係

環境科学系の学習・教育到達目標「E-ECOSHIP」と JABEE の学習・教育到達目標の対応関係です。

環境科学系 JABEE
学習・教育到達目標 学習・教育到達目標の小項目 エンジニアリング系学士課程プログラムにおける勘案事項(個別基準) 共通基準
E (A)多面的に環境をとらえる能力(Environmental Thinking) ・人間社会と環境の関わりについて地球的視点に立って観察する知識と環境を保全する行動力を持つ。(a) ・人類のさまざまな文化、社会と自然に関する知識
・それに基づいて、適切に行動する能力
(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
E (B)技術者の社会的責任(Ethics) ・環境技術が社会の持続的発展と環境保全の基本となっていることを認識し、技術者倫理に基づいて行動する。(b) ・当該分野の技術が公共の福祉に与える影響の理解
・当該分野の技術が、環境保全と社会の持続ある発展にどのように関与するかの理解
・技術者が持つべき倫理の理解
・上記に基づいて行動する能力
(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、及び技術者が社会に対して負っている責任に関する理解
C (C)環境技術者に必要な基礎学力(Cultivation) ・環境技術者に必要な基礎学力(数学、自然科学および人文・社会科学)とその応用能力を持つ。(c) ・当該分野で必要な数学および自然科学に関する知識
・上記の知識を組み合わせることも含めた応用能力
(c)数学及び自然科学に関する知識とそれらを応用する能力
O (D)環境技術者に必要な専門知識と応用能力(Organizing Expertise) ・環境技術分野において必要な専門的知識(環境共通、地球環境、都市環境、生態・資源、環境化学)とその応用能力を持つ。(d-1) ・当該分野において必要とされる専門的知識
・上記の知識を組み合わせることも含めた応用能力
・当該分野において必要とされるハードウェア・ソフトウェアを利用する能力
(d)当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
・環境技術を応用するにあたり必要なハードウェア・ソフトウェアを利用する能力を持つ。(d-2)
S (E)問題解決のためのデザイン能力(Solubility) 環境問題における解決すべき具体的な課題を抽出・分析し、その課題に関わる制約条件を設定できる能力を持つ。(e-1) ・解決すべき問題を認識する能力
・公共の福祉、環境保全、経済性などの考慮すべき制約条件を特定する能力
・解決すべき課題を論理的に特定、整理、分析する能力
・課題の解決に必要な、数学、自然科学、当該技術分野の科学技術に関する系統的知識を適用し、種々の制約条件を考慮して解決に向けた具体的な方針を立案する能力
・立案した方針に従って、実際に問題を解決する能力
(e)種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
具体的な課題に対して制約条件を考慮した解決策を立案(デザイン)し、その策を提示・説明する能力を持つ。(e-2)
H (F)コミュニケーション力とチームワーク力(Harmony) ・情報や意見を的確に理解し、伝える能力を持つ。(f-1) ・情報や意見を他者に伝える能力
・他者の発信した情報や意見を理解する能力
・英語等の外国語を用いて、情報や意見をやり取りするための能力
・他者と協働する際に、自己のなすべき行動を的確に判断し、実行する能力
・他者と協働する際に、他者のとるべき行動を判断し、適切に働きかける能力
(f)論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力

(i)チームで仕事をするための能力
・協働してものごとに対応する能力を持つ。(f-2)
I (G)自主的・継続的学習の能力(Independence) ・将来にわたり技術者として活躍していくための持続的な研鑽の必要性を理解し行動する。(g) ・将来にわたり技術者として活躍していくための継続的研鑚の必要性の理解
・必要な情報や知識を獲得する能力
(g)自主的、継続的に学習する能力
P (H)実践対応力(Practice) ・与えられた制約条件下で計画的に仕事を進め、必要に応じて計画を修正する能力を持つ。(h) ・時間、費用を含む与えられた制約下で計画的に仕事を進める能力
・計画の進捗を把握し、必要に応じて計画を修正する能力
(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力