物理学系ホーム > ニュース
ニュース （２０２３年１月２６日更新）
尾中敬常勤教授の参加しております研究グループが、星間空間におけるシアネートイオンの生成過程、および重水素の存在について明らかにしました
尾中敬常勤教授の参加しております研究グループが、赤外線衛星「あかり」が観測した若い大質量星の近赤外線スペクトルを解析することにより、星間空間における、シアネートイオン（OCN-）の生成過程と、重水素を取り込んだ有機物の存在を明らかにしました。 シアネートイオンは低温環境下で窒素を含む分子であり、今回の研究により紫外線強度との相関が明らかになりました。 また、重水素の存在量は、宇宙における物質の生成の歴史について知る指標であり、今回、星間空間に豊富に存在する多環式芳香族炭化水素を含む有機物が重水素の隠れ家になっていることが示されました。
本研究成果は、米国天文学会誌「The Astrophysical Journal 」に掲載されました。
詳細は下記の東京大学 大学院 理学系研究科・理学部ウェブサイトをご覧ください。
窒素と重水素は宇宙のどこにあるか？ 東京大学 大学院 理学系研究科・理学部ウェブサイト