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物理学系の特色
覚える勉強より,理解する楽しさを体感する
物理学は基本事項を「理解している」のでなければ使えません。 「覚えている」では役立ちません。理解するには自ら考える必要があります。 すなわち、物理学は「考える」要素の強い学問です。 例えば、ニュートンの運動方程式は覚えているけれども、 これを使って振り子の振動や放射体の運動を説明できなかったとしたら、 それは運動方程式の意味を理解していないからです。 物理的な現象を本当に理解するには、 実験をしたり具体的に何かを計算したりするのが非常に有効です。 また、物理学の楽しさは、こうした体験をしてその意味を理解したときに 味わうことができるでしょう。
以上のことから、物理学系では「覚える」のではなく「考えて理解する」ことに重点を置いてカリキュラムを構成しています。
基礎から丁寧な教育・・・数学・基礎物理
物理学は建物の建設のように基礎の上に積み重ねてゆく学問です。 その基礎になるのが1年次に学ぶ数学と基礎物理の各科目です。
実験による体験教育・・・物理法則・自然現象
1年次だけでなく、2年次と3年次にも物理学実験を課しています。 これによって物理法則を理解し、自然現象を科学的に調べる方法を学びます。
充実した少人数教育・・・演習・ゼミ・卒業研究
4年次には全員に卒業研究と物理学ゼミナールを課しています。 これらは本人の希望を元に配属された各研究室で、 10人以下の少人数で行われます。卒業研究では具体的な 研究テーマのもとで理論的あるいは実験的な研究を行い、 最後に卒業論文にまとめると共に口頭発表を行います。 ゼミナールでは卒業研究に関連する内容で勉強会を行います。
資格
取得可能な資格
教職課程に必要な所定の科目(教育原理、理科教育法など)を 履修し単位をとれば、卒業すると同時に、 理科 (中学・高校)の教員免許状を取得することができます。
- 中学校教諭一種免許状(理科)
- 高等学校教諭一種免許状(理科)
就職に有利な資格
- 放射線取り扱い主任者(1種、2種) (注:資格国家試験に合格する必要があります)
大学院における教育・・・先端的な研究の経験
4年間に身につけた物理学の基礎を生かして、 更に進んだ研究をしたい人には大学院(修士課程、博士課程)の門が 開かれています。ここでは本格的な理論的あるいは実験的研究を行い、 新しい結果が出た場合は、国内の学会(物理学会、応用物理学会、天文学会など) あるいは国際的な学会で研究報告を行い、また場合によっては論文による報告も行います。
物理学系の研究室 詳細はこちら
- 実験系
- 固体分子物性研究室、物性物理研究室、ソフトマター研究室
- 天文系
- 天体物理研究室、天文学研究室
- 理論系
- 素粒子研究室、統計物理学(生物物理)研究室