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宮脇健太郎
学部長
総合理工学科 環境科学系 宮脇 健太郎
幅広い学びと、深い思考を、50年の伝統の基で

 受験生の皆さん。明星大学理工学部は、開設50年を越え、多くの卒業生を社会に送り出してきました。卒業生は、学んだ専門分野を生かし、様々な方面で活躍しています。理工学部は、学問の本質はそのままに、社会の要請に合わせ、変化を遂げています。理工学部は、平成22年に、それまで独立した学問分野別の6学科から、幅広い学びと複合領域の学習に適した、「総合理工学科」に統合されました。
 大学に入学した時点で、まだ将来の道筋が明確になっていない学生も多くいますので、まず、1年で総合理工学科の共通科目の「プロジェクトⅠ」と「理工実験実習Ⅰ」により、プロジェクト型体験学習を通した幅広い考え方(学ぶ意欲)と、実験・実習を通した理工系の基礎的思考を身につけます。1年後期から、専門科目が少しずつ始まり、3年後期までに専門科目を通して、情報収集、課題抽出、思考整理などの力を付けていきます。さらに3年後期からのプロジェクトや4年の卒業研究を通して、総合力・実践力そして深い思考に磨きをかけます。このように、卒業する頃には、専門分野を生かした社会人へと育っていきます。身につけた高い専門性と、就職のサポート体制の充実により、総合理工学科の就職率は高い状況を続けています。
 また、「学系横断プログラム」では、専門だけでなく、さらに理工系の幅広い知識と考え方を学び、将来の進路について考える機会を増やしています。その他、理工学部では、数学、理科、工業の教員免許を取得するための教職課程も用意しており、卒業時に教職免許を毎年10名以上取得しています。各種専門分野の資格取得に向けた講座なども準備されています。また、明星大学には、理工学研究科(大学院)もあり、さらに深い学びを望んでいる学生は進学し、実力を高めています。
 このように、明星大学理工学部では様々な体験が入学する皆さんを待っています。私達は、学生の皆さんに最大限のサポート体制を用意しています。理工学部総合理工学科で人生において大事な大学生活4年間を体験しませんか。

■新入生へのメッセージ(平成30年5月)

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。楽しいことや、ワクワクする大学生活を始められましたか?もしかすると、不安なこと、心配なこともあるかもしれません。さて、今日は、校訓についてお話しします。
 大学の母体である明星学苑の校訓は「健康、真面目、努力」です。世の中には、もっと洗練された、もっと格好の良い、校訓を見ることができます。初めて見る皆さんは、「なんだ、小学校の教室に貼ってあるような」と思われるかもしれません。学びには、様々な時期、形態があります。その中で変わらないもの(本質)を継続することは、人間にとって、とても大切なことです。
 この3つの言葉は、誰でも意味を理解できるけれども、自分で実践し継続することが難しいものでもあります。
 体と心を長期間に亘り、平常に保つことは非常に困難です。特に、皆さんは人生100年時代に生きているということを聞いたことがあるはずです。この4年の大学生活の様々な経験を通して、健康であり続けることを学んで頂きたいと思います。
 また、人は、「面倒くさい」という言葉を頻繁に使います。しかし、「面倒くさい所に面白いことがいっぱいある。」という、ある芸能人の名言を、ご存じですか。単調で、簡単な事は、いつか飽きてしまいます。面倒くさい物事に真摯に取り組み、是非、多くの力を付けてください。「疲れた」と言いそうになったら、是非自分を褒めてあげてください。「今日は頑張った」と。
 困ったことがあったら、家族、周りの友人、先輩、後輩、教職員、話しやすい人を見つけて相談しましょう。人は、多くの人から助けられて生きています。また、困っている友に気がついたときは、そっと手を差し伸べてください。
 4年後、様々な力を付けた皆さんが見られることを楽しみにしています。

伊庭 健二
研究科長
電気工学専攻 伊庭 健二
皆が学べる開かれた大学院をめざして

 皆さんは「大学院」と聞かれて何を思い浮かべますか? 大学卒業後に進学する教育機関ですから少し敷居が高い印象を持たれるかもしれません。しかし最近では大学への進学率が55%を超えるようになり、大学院への進学率は12%にまでになりました。特に理工系の学術分野では先端分野まで学ぶために修士課程に進学する学生も増えています。明星大学の大学院理工学研究科は、開学当初から大学院教育の充実を進め、現在は6専攻科を有する大きな組織で、より高度な教育を求める学生のために貢献しています。
 大学院での勉学は自ら求めて学ぶ場ですので、専門分野の先端で新しい知見を得ることや、自らが切り開いた成果を学術論文や斬新な設計にまとめることはとても楽しいことです。もちろん知の高みに登り、前人未到の領域に分け入るためには相当の技量と努力が必要で勉学の苦しみも伴いますが、それだけにワクワクしたやりがいもあります。教員も研究に対しては始めから解答を持っているわけではないので、学生の予想もしない成果に感心させられることも少なくありません。明星大学理工学研究科では「手塩にかける教育」を実践しており、教員と学生の距離が近く、親密な師弟関係のもとで研究活動ができます。
 かつて大学院では小数の専門家だけを育成することが目的でありましたが、その使命も徐々に変化しており、新らたな要請に応える必要があります。高度な専門分野の学術に加え、理工学の基礎知識も幅広く身に付け、顕在化する新たな問題に対して柔軟に対応できる実践力を修得させることが必要でしょう。一方目先の実利にとらわれず、知の深淵を極める研究に邁進することも大学院の一つの使命だといえるでしょう。
 さらに本学ではグローバル化する社会に貢献するため幅広く学生を求めています。地域の企業や地方自治体で実践的な技術開発や分析調査、行政業務に携わってきた社会人の皆様には、その経験を学術的な成果にまとめる場として本学を活用していただきたいと思います。また国際化する社会に貢献できる学生を育てるため、多くの学生に海外での研究発表の機会を与えています。明星大学の理工学研究科はこのような社会の要請に応えるよう努力を続けていきます。

■大学院新入生へのメッセージ(平成30年5月)

 理工学研究科へようこそ。御入学・御進学おめでとうございます。かつては研究者だけが大学教育を終え大学院へ進学することが多かったそうですが、最近はより一般になりました。これは近年学問の体系がますます広がり、また高度な知識と技能が求められるようになったことが一因となっています。是非、本学の大学院で大学の4年間だけでは吸収しきれなかった学問に触れ、高い専門知識を修得してください。
 そのためには、まず博士課程前期(修士課程)の2年間の計画を立てて、達成しようとする具体的な目標を立ててみてはどうでしょうか。まだ何を学んでいくかわからないかもしれませんが、スタート地点に立って具体的なゴールを設定することが必要だと思います。
 大学院の勉学は入学試験や資格試験の勉強とは異なり、発見や創造を伴う「楽しい」ものです。私見ではありますが大学院の学究生活の成功の秘訣は「おもしろがること」にあると思います。これは簡単なようで難しいことです。教員は「おもしろがれ」と命じることはできません。実験結果や調査結果が、これまでの常識を覆すものであったり、難問と言われる問題の解であったりすれば、それはもう「ワクワクドキドキ」の世界です。この「ワクワクドキドキ」があれば、日々の勉強や研究も苦にすること無く乗り越えられると思います。最初は教員に導かれながら必要な知識や技量を高めることが精一杯でも、徐々に自分の創意工夫が生かされて、先端の専門分野で繰り広げられる議論に参加できるようになるでしょう。