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『悪い本』

2017年10月16日   学生スタッフおすすめの本

「はじめまして わたしは悪い本です」

お話は、その語りかけで始まります。

この本は不気味な絵と冷たい文章で
構成されています。

一見、気味悪い印象を受けるのですが、
その後に、何か大切なことを教えられている
ことにも気づきます。

今回は、文中の印象的な言葉とともに
この本を紹介していきます。


「悪いことがかいてある本なんか

 ほしくないとおもったでしょう

 でも、それはまちがいです

 いつかあなたはわたしがほしくなる」


ページをめくるごとに、
かわいいはずの人形の絵が
怖くみえてきます。

私は、いつか自分の中に
悪が生まれることがあるならば、
もう一度ページを開きたくなるかもしれない
と感じました。


「おしえてあげる 

 この よのなかで いちばん 悪いことを

 またあいましょう」

この本のいう
”悪いこと”
とは一体何を指すのでしょうか。

まずは一度、この本と出会ってみてください。

 

『悪い本』
出版社 :岩崎書店
著 者 :宮部みゆき作 吉田尚令絵
出版年 :2011.10
配架場所:28号館B1F一般書架
請求記号:376.159Y86


メリアン*かめこ(教育学部4年)

図書館の学生スタッフ(Meisei Student Librarian略してメリアン)
が定期的におすすめ本の紹介をしています。


(書影の掲載には紀伊国屋書店様のご協力を得ています。)

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明星大学の教員と職員、そして図書館の勤労奨学生がおすすめの本や新着本から、図書館の活用法などを紹介するブログです。

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