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教育学部英語コースの2年生によるシェイクスピア朗読会のご案内 *終了

2016.11.29

 平成28(2016)年12月14日(水)5限、教育学部英語コースの2年生が、本学資料図書館で開催中の「シェイクスピアこそ人生だ」展で展示中の純銀製のシェイクスピア壺型記念像のマクベス夫人像を脇に見ながら、その像に描かれている『マクベス』の当該部分の朗読会を開催します。ご興味のある学内関係者の皆さんのご来場を歓迎いたします。

【主催】 教育学部 笠原順路教授(専門=イギリス文学)
     本件は教授担当の「英語コミュニケーション4」「英米文学2」の
     授業の一環として実施されます。
【日時】 平成28(2016)年12月14日(水) 5限(16:25~17:55)
【場所】 資料図書館  明星ギャラリー
【申込み】※参観ご希望の方は、笠原順路教授へお問い合わせ下さい。
      連絡先メールアドレス:kasahary[at]ed.meisei-u.ac.jp *[at]=@
                        

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Fig. 1 The Vase of Shakspeare

 教育学部英語コースの2年生は、かねがね「英語コミュニケーション4」、「英米文学2」(担当=笠原順路教授)の授業の一環として、本学資料図書館で開催中の「シェイクスピアこそ人生だ」展で展示中の、純銀製のシェイクスピア壺型記念像(The Vase of Shakspeare)の図柄の一つであるマクベス夫人(Lady Macbeth)像をめぐって、まず「英語コミュニケーション4」の授業でgraded readerを用いて『マクベス』(Macbeth)全体の筋を英語で知り、さらに「英米文学2」の授業で、シェイクスピアを生んだイギリス・ルネサンス期の文化・文学状況から解きほぐして、マクベス夫人が夫の「乳のように優しい心」(the milk of human kindness)を非難してダンカン王殺害をそそのかし、殺害後は梟(ふくろう)や蟋蟀(こおろぎ)の鳴き声にも敏感になってゆく心理を、シェイクスピアの原文やチャールズ・ラム(Charles Lamb)の散文翻案なども熟読しながら、多角的に考察・鑑賞してきました。

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Fig. 2 The Vase of Shakspeare (detail):
Lady Macbeth (centre), ‘He’s about it now’.

 学生は、各人が『マクベス』1幕~2幕にかけてのマクベス夫人のセリフを、原文の英語の意味と内容をしっかりと理解したうえで、何度も朗読練習をかさね、朗読会に臨みます。
 授業担当の笠原順路教授(専門=イギリス文学)は、かねてより本学のシェイクスピア関連の貴重収蔵品の価値を、シェイクスピアの内容そのものから解きほぐして、鑑賞していくような授業を模索してきました。今回のシェイクスピア壺型記念像を見ながらのシェイクスピア朗読会は、そうした趣旨に基づく授業として行われるものです。

【朗読する名セリフの一部】
It [Macbeth’s nature] is too full o’ th’ milk of human kindness / To catch the nearest way.
(夫の優しさを非難し、ダンカン王殺害をそそのかすマクベス夫人のセリフ)

I have given suck, and know / How tender ’tis to love the babe that milks me — / I would, while it was smiling in my face, / Have pluck’d my nipple from his boneless gums, / And dash’d the brains out, had I so sworn / As you have done to this.
(己の乳房から乳を吸っている赤子の頭をたたき割るのも物ともしないマクベス夫人のセリフ)

以上

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