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2018年5月26日

化学専攻の大学院生がiScience誌に論文を発表しました

理工学研究科 化学専攻 博士後期課程3年生 五月女美香さん(日本学術振興会特別研究員)、総合理工学科 生命科学・化学系 香川 亘准教授らは、RAD52がDNAと結合した立体構造を世界で初めて明らかにし、細胞の中で傷ついたDNAを修復する仕組みの重要なステップを解明しました。生物の遺伝情報を担うDNAは、体内で発生する活性酸素などにより、日常的に切断されています。切断されたDNAを修復するタンパク質の一つにRAD52がありますが、このタンパク質がどのような分子機構でDNAを修復するのかは長年謎に包まれていました。今回の研究成果は、DNA修復の仕組みの理解に重要な知見を与え、その仕組みの破綻によって引き起こされるがんの治療法の確立に貢献することが期待されています。

本研究成果は、Cell Pressが発刊する iScience誌(2018年5月25日付)に掲載されました。

論文情報
Mika Saotome, Kengo Saito, Takeshi Yasuda, Hideaki Ohtomo, Shusei Sugiyama, Yoshifumi Nishimura, Hitoshi Kurumizaka,Wataru Kagawa
“Structural Basis of Homology-Directed DNA Repair Mediated by RAD52”
iScience Published by Cell Press,Volume 3, p50–62, 25 May 2018
題目(日本語訳):RAD52が触媒する相同組換え修復の分子基盤

この研究は、早稲田大学・理工学術院、量子科学研究所、横浜市立大学との共同研究であり、科研費、学術研究振興資金(日本私立学校振興・共済事業団)、および明星大学重点支援研究費の支援を受けております。

論文のリンク
https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(18)30037-3