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2017年4月24日

環境・生態学系 卒業生の研究成果が毎日新聞社の月刊誌に掲載されました

環境科学系の専門科目は環境情報系(環境計画分野、地球環境分野)と環境技術系(生態・資源分野、環境化学分野)からなるカリキュラムを体系的に学び、自分の将来の進路を見据え、興味を持った分野で卒業研究に取り組みます。2016年度、生態・資源分野の生態工学研究室(岩見研究室)に進んだ渡邊陽香さん(2016年度卒業)は「多摩地域南部の谷戸水田に出現するトンボ目昆虫の季節変化」というテーマで卒業研究に取り組みました。専門科目の基礎生態学や群集生態学などで得た知識を生かし、八王子市にわずかに残った谷戸水田を対象に、出現するさまざまなトンボ目成虫を8月から11月中旬にかけて調査・研究しました。その結果、夏の暑い時期には、シオカラトンボ、オオシオカラトンボが優占し、秋が深まるにつれてナツアカネ、アキアカネに遷移していくことが明らかになりました。出現したトンボの多くはこの水田に産卵しており、里地里山の水田がトンボの生育活動と繁殖にとって非常に大切な環境であるといえます。ここ数年で激減している里地里山の生態系を守るために私たちができることを考えながら、今年度は2名の卒業研究生が調査・研究を進めていきます。
この卒業研究で明らかにされた谷戸水田のトンボの生態が毎日新聞社 月刊「ニュースがわかる」5月号(2017年4月15日発売)に大きく紹介されました。

関連資料
毎日新聞社 月刊「ニュースがわかる」
毎日新聞社 月刊「ニュースがわかる」渡邊さん掲載ページ

トンボ生態調査について[2016年12月12日掲載](ページ最下部)
日本昆虫学会での発表の様子[2017年1月12日掲載](ページ最下部)
「相模経済新聞」掲載記事[2017年2月7日掲載]

写真右:研究協力学生(2016年度卒業生山崎さん)と、トンボの生態調査を行う渡邊さん(左)