機械工学系

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2017年8月29日

8/27 オープンキャンパスを実施しました

2017年8月27日(日)、今年度最終回のオープンキャンパスを開催し、理工学部では以下のイベントを実施しました。

1) 学科説明会
2) AO入試対策講座
3) 「夏の特別講義」
4) オープンラボ
5) 個別相談

今回はのべ200名の方にご参加いただき、施設見学や学科説明会などを通じて理工学部の4年間の学びや各学系の特色・魅力を伝えました。
また理工学部のAO入試対策講座ではAO入試の取り組み方と2学系の例題について、入試のポイントや対策などが解説されました。

今回開講された「夏の特別講義」のテーマは以下の通りです。

8月27日「夏の特別講義」 開催時間 10:00~10:45
■「ソフトマター ひろがる物理学の研究領域」物理学系 古川 一暁教授
■「デザインと行為 空間デザインは人の活動にいかに影響するか」建築学系 髙橋 彰子准教授

今回のオープンキャンパスで高校生にお配りした「理工学部NEWs」です。来場できなかった方は、ぜひご覧ください!
「理工学部NEWs(第7号)」(PDF)

2017年8月25日

8/27オープンキャンパスを実施します

8月27日(日)、オープンキャンパスを実施します。
本学(理工学部)に興味のある方はぜひご参加ください。
(写真は8/6オープンキャパスの様子)

総合理工学科 学科説明会
総合理工学科としてどのような学生を育てていくのか、また4年間の学修内容について説明します。
開催時間 10:00~10:45
会場 28号館104教室

AO入試対策講座 
理工学部のAO入試対策について説明しますので、受験をご検討されている方はぜひご参加ください。
開催時間 13:00~13:45
会場 28号館204教室

「夏の特別講義」 開催時間 10:00~10:45
■「ソフトマター ひろがる物理学の研究領域」  物理学系 古川 一暁 教授
会場:28号館203教室
■「デザインと行為 空間デザインは人の活動にいかに影響するか」  建築学系 高橋 彰子 准教授
会場:28号館204教室

オープンラボ
総合理工学科の6つの学系ごとに研究施設見学を実施し、それぞれの特色と4年間の学びについて教員と学生から説明します。
開催時間 1回目 11:00~11:45、2回目 13:45~14:30
29号館1階 物理学系、機械工学系、電気電子工学系
30号館1階 生命科学・化学系、建築学系、環境科学系

VR体験コーナー
総合理工学科6学系の研究内容をVR(ヴァーチャルリアリティ)で体験できます。
時間 10:30~14:30
場所 28号館401教室

関連資料
理工学部「夏の特別講義」
8月27日スケジュール

 

2017年8月25日

物理学系 古川一暁教授が Scientific Reports に研究成果を発表しました

理工学部 総合理工学科 物理学系 古川一暁教授が 2017年8月24日(木)、英国科学誌「Scientific Reports」に研究成果を発表しました。

「水面で自発的に運動する」イオンゲルの新機能を発見
~自己推進型材料の新たな選択肢~

【概要】
学校法人明星学苑明星大学(東京都日野市)は、日本電信電話株式会社との共同研究において、水面で強力かつ持続性の高い自己推進力を発現する人工材料を発見し、その動作機構を明らかにしました。この材料はわずかな気液界面があるだけで持続性のある駆動力を産み出すことから、マイクロモータやソフトロボティクスへの応用が期待されます。また、併せて非線形運動を示すことから、アクティブマターの研究対象としても期待される材料です。
 本研究の人工材料はイオン液体と高分子とからなる高分子ゲル(以下「イオンゲル」という)です。イオンゲルを水面におくと、化学エネルギーを運動エネルギーに変換し、強力で持続性の高い運動を生じることを見出しました。運動はイオンゲルからイオン液体が水面に溶出することによる水の表面張力の差異により駆動されますが(マランゴニ効果)、運動を持続するために必要なイオン液体の除去に新しい機構があることを提案しました。この機構を実証する過程で、自己推進型イオンゲルが運動の自由度が制限された狭小な気液界面においても持続性の高い運動を発現することを、世界で初めて観察しました。気液界面と自己推進型イオンゲルの形状をデザインすることにより、回転運動や往復運動を発現できることを明らかにしました。
 本研究の成果は、従来知られた自己推進型材料にイオンゲルという新たな物質群を加えることを意味します。イオンゲルを構成するイオン液体と高分子の組合せは多岐にわたるため、多様な自己推進型材料の開発につながります。

研究の詳細、論文情報につきましては以下のページよりご覧ください。

明星大学公式サイト

2017年8月22日

「夏の特別講義」内容紹介~宇宙を拓く先端材料技術~

2017年8月6日(日)オープンキャンパスで開講した「夏の特別講義」の内容を紹介します。
機械材料・材料力学が専門の機械工学系 小山 昌志准教授が人口衛星等に使われる材料について講義しました。

タイトル:
「宇宙を拓く先端材料技術」

内容:
宇宙航空分野における、主に輸送機器や人工衛星等の構造体に要求される2000℃を超える超高温部材、-200℃以下の極低温環境下で適用可能な炭素繊維強化型の先進複合材料についての講義をしました。特殊な環境下での適用可能である理由、適用における技術的課題、課題解決のための手法等の成果を講義し、宇宙分野の発展において、ロケットの性能向上、および人工衛星の高精度化に対して機械工学における設計技術と材料工学の技術が支えていることを紹介しました。

2017年8月22日

「夏の特別講義」内容紹介~環境安全のための有害物質制御の科学 汚染廃棄物や土壌汚染を事例に~

2017年8月6日(日)オープンキャンパスで開講した「夏の特別講義」の内容を紹介します。
廃棄物工学や衛生工学が専門の環境科学系 宮脇 健太郎教授が公害を事例に有害物質について講義しました。

タイトル:
「環境安全のための有害物質制御の科学 汚染廃棄物や土壌汚染を事例に」

内容:
現在の日本で問題となっている事例を用いて,有害物質制御の科学を紹介しました。
有害物質とはどんな物質でしょうか?水銀,カドミウムなど過去の公害で知られている物質から,放射性物質(セシウムなど)までさまざまなものがあります。現在の有害物質の問題は,過去の公害問題と異なり,非常に低濃度の物質を扱うようになっています。有害物質の制御は,その物質の化学的特性,物理的特性を基に行われます(例えば,沈殿生成,吸着,分解,封じ込め等)。最近の汚染事例として,豊洲の土壌汚染の実態と現状や,放射性物質汚染廃棄物(除去土壌,除染廃棄物など)の取り扱いや中間貯蔵施設の設置状況,原発敷地内の汚染水対策技術(凍土壁)なども紹介しました。

2017年8月22日

「夏の特別講義」内容紹介~人工知能の歴史とその未来~

2017年7月30日(日)オープンキャンパスで開講した「夏の特別講義」の内容を紹介します。
社会インフラシステムが専門の電気電子工学系 石田 隆張教授が人工知能について講義しました。

タイトル:
「人工知能の歴史とその未来」

内容:
毎日のように「人工知能」、「AI」という言葉とその関係する技術がテレビ、ネット、書籍等で紹介されています。提唱されてから約60年、人工知能がこのように身近になるまでにはさまざまな成功と失敗がありました。今後人工知能が広まるために、過去のさまざまな失敗を生かして、より使いやすい技術にする必要があります。そこで本講義ではまず、人工知能の歴史を、過去に行われた人工知能関連の製品開発の例をもとに説明し、次に人工知能が今後の私たちの生活をよりよくするために必要な考え方について説明しました。

2017年8月22日

「夏の特別講義」内容紹介~あなたのなかの遺伝情報 ゲノムとエピゲノムの化学と生物学~

2017年7月30日(日)オープンキャンパスで開講した「夏の特別講義」の内容を紹介します。
分子生物学を専門とする、生命科学・化学系 清水 光弘教授がDNAを中心とした身体の仕組みについて講義しました。

タイトル:
「あなたのなかの遺伝情報 ゲノムとエピゲノムの化学と生物学」

内容:
 みなさんの身体は約200種類、37兆個の細胞からできています。その一つの細胞の中には、DNAの文字であるG、A、T、Cが約60億個あります。二重らせんのDNAはヒストンタンパク質に巻き付いて「ヌクレオソーム」を形成し、「クロマチン・染色体」として細胞核のなかに入っています。
 人間はみな、一個の受精卵からスタートし、その中のDNAがコピーされて細胞が分裂する、という過程を繰り返して、体ができあがっていきます。したがって、すべての細胞は、基本的には同じDNAの塩基配列を持っています。なぜ、心臓、肝臓、皮膚のようにさまざまな細胞になるのでしょうか。これは、細胞によって発現する遺伝子のパターンが異なるからです。
 DNAの塩基配列を変化させることなく、遺伝子の発現を調節するしくみは、「エピジェネティクス」と呼ばれ、世界中で活発に研究されています。エピジェネティクスの情報はエピゲノムと呼ばれ、DNAのメチル化やヒストンの修飾、クロマチンの構造変化が関与することがわかってきました。みなさんの遺伝情報は、両親から受け継いだゲノムDNAに記された塩基配列とエピゲノムによって制御されて、体質や個性が決定されています。

2017年8月21日

環境科学系 上本先生が日本溶接協会貢献賞を受賞しました

2017年6月14日(水)、環境科学系 上本道久常勤教授が日本溶接協会貢献賞を受賞しました。

受賞題目:
 「ろう材、ろう材の分析技術及びろう付技術の普及への貢献」

受賞理由:
1998〜2016 ろう部会分析委員会委員
2011〜2016 ろう部会規格調査委員会委員(2012より主査)
2017〜   ろう部会規格・分析委員会主査
JISはんだ分析方法改正委員、JISろう付け試験方法改正委員長、ISO TC44/SC13(ろう材とプロセス)専門委員

上記委員として、ろう材の材料規格やそれらの分析方法・試験方法の国内・国際標準化に永年貢献。鉛フリーはんだの規格化やカドミウムフリー銀ろう材開発に向けた調査実験など、環境負荷低減のための材料開発に取り組みました。

※一般社団法人日本溶接協会は、溶接・接合に関する技術の向上・普及を図るべく、材料創製から輸送機、原子力、ロボットなどの構造物の品質の高度化まで、広範な技術に対応して活動している団体で、1949年に設立されました。団体会員と学識会員から構成され、上本常勤教授は学識会員に登録されています。

関連資料:
日本溶接協会HP

2017年8月18日

電気電子工学系の学生が「2017 PC conference」で研究発表しました

2017年8月5日(土)~7日(月)、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスで開催された「2017 PC conference」(コンピュータ利用教育学会主催)で、総合理工学科 電気電子工学系 4年 川口奈々さん(嶋 好博研究室)が研究発表を行いました。

研究発表のタイトル:
「数値計算言語による中学数学科教材の試作」

発表者:
嶋 好博、○川口奈々、大根田良明、大森結希、山添一弘、小俣喜嗣

研究発表をした川口奈々さんの話
私は数学の教職課程を履修しており、教育の現場でもICT(情報通信技術の総称)の導入が進められている中、電気電子工学分野で教育現場に対してできることはないかと考えていました。
たとえば中学校において教員が生徒に2次関数のグラフを説明する際、情報通信技術を活用してより正確な図を短時間で描くことができれば教員と生徒の両者に利点があるため、その実現を目指して本研究に取り組みました。
将来は教員だけでなく、生徒も使えるようなソフトとその利用方法を発見できたらと考えています。

2017年8月18日

電気電子工学系の学生が「MIRU2017」で研究発表しました

2017年8月7日(月)~10日(木)、広島で開催された「第20回 画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2017)」で、電気電子工学系 4年 大森結希さん(嶋 好博研究室)が研究発表をしました。
このシンポジウムは画像の認識と理解技術に関する国内最大規模の会議です。研究者、技術者、そして次世代を担う学生の議論・交流の場であり、基礎から応用まで最新の研究発表と討論の場です。

研究発表のタイトル:
「自動車画像におけるブレーキランプ点灯検出の一検討」

発表者:
大森結希、山本康平、川口奈々、大根田良明、山添一弘、嶋 好博

研究発表をした大森結希さんの話
2年生のとき、プログラミングに興味を持った私は、OpenCVという画像解析ソフトを用いて、色と位置の2つの情報をもとにブレーキランプの点灯を検出できるプログラムを作成しました。
どこからどこまでの色をブレーキランプとして認識させるのか、色の範囲の決定と関数を使ったプログラミングに苦戦しましたが、本シンポジウムでは来場された方から多くの質問をいただき充実感と研究への課題を得ることができました。
卒業研究では今回のブレーキランプの研究を活用し、信号機の検出に挑戦する予定です。
赤一色のブレーキランプと異なり、信号機に使われている3種類の色を正確に検出できるプログラムの製作に取り組んでいきます。