理工学研究科長
奥山健二
理工学研究科建築・建設工学専攻
世界の人口は60億人を超え、なお増加傾向が続いています。人間の住む地球環境は温暖化をはじめ、生態系の破壊、資源の濫用、廃棄物の累積などによって、地球上のあらゆる生命を支えるシステム全体の維持が脅かされています。また、その人口を支える地球の資源は有限であり、持続可能な社会的発展は今や危ぶまれているといわれています。そこで、産業革命以降の資本主義社会からグローバル国際社会へ移行中のわが国日本では、近代になって知的生産技術を駆使した"ものつくり"で世界に貢献し、生活の糧としてきました。この国の体制をさらに発展させ持続させることを可能とするものは"もの作りの伝統技術"と "知的資源"であるといっても過言ではありません。それらの知的生産技術と知的資源を生み出す重要な役割を果たしているのが大学院での高度で専門的な研究と教育及び社会的貢献です。
明星大学大学院の理工学研究科は、昭和47年開設以来、37年の歴史をもちそれらを実践しています。この研究科は、理学・工学における高度の専門的学術の理論及び応用を教育研究することにより、創造性豊かな研究・開発または高度の専門的職業を担う能力を培い、国家及び国際社会に科学技術面から貢献できる人材を養成することを目的としています。
現在では物理学、化学、機械工学、電気工学、建築・建設工学、環境システム工学の6専攻の博士課程前期・後期課程から構成されています。今後は、これまでの活動をさらに発展させるとともに、科学技術とその進歩の意味を常に意識した新しい視点からの研究と教育及び社会的貢献を取り入れていきたいと考えています。
また、研究活動を支援する機関として物性研究センターや情報科学研究センターがあり、さらに文部科学省の学術研究高度化事業の補助によるアジア環境研究センターや地球環境科学センターでの研究も行われています。