明星大学大学院の理工学研究科は、昭和47年の土木工学専攻修士課程の開設に始まる長い歴史を持ち、現在では物理学、化学、機械工学、電気工学、建築・建設工学および環境システム学の 6 専攻の博士課程前期・博士課程後期から構成され、それぞれの専門性を持った人材の育成と研究を通して多くの知的資源を生み出してきました。
明星大学大学院学則の第1条(目的)には、「本大学院は、教育基本法及び学校教育法の定めるところに従い、学部における一般的並びに専門的教育の基礎の上に、高度にして専門的な学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を極め、知的、道徳的及び応用的能力の展開により全人間形成につとめ国家、社会に貢献し得る有能な人材を育成するとともに人類文化の発展に寄与することを目的とする」とあります。
理工学研究科の教育目標は、学則にあるように、知的、道徳的及び応用的能力を持った高度専門技術者を育成することであり、もって科学技術の面から文化の発展に寄与することです。また、研究科を修了後、研究者としての道を歩む者もおり、科学技術の研究・開発に貢献することも本研究科のめざすところです。
一方で、科学技術の進歩は人々の生活を豊かにしてきましたが、核兵器や環境破壊など、科学技術がもたらす深刻な問題も抱え込んでいます。21世紀は科学技術の進歩を追及しながらも、有限な地球での持続的発展という新しい命題とそれを実現する英知が求められています。ここに、理工学研究科は持続的発展という命題にどのように取り組むかが問われており、学則にいう知的、道徳的及び応用的能力を改めて考え直してみることも必要です。そのためには、理学・工学の枠にとらわれず、人文・社会科学的な視点を含む学際的な教育・研究にも取り組むことが大切であると考えています。
このような研究科としての教育目標を念頭において、各専攻はより具体的な教育目標を立てて教育・研究活動を行ないますが、決して縦割りにならないよう他専攻・他研究科の科目を履修することができることを十分生かしていくことも重要であると言えます。