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化学専攻

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■ 特色

 化学の領域は他の自然科学分野と同様に著しく発展しており、その研究分野は生物学や物理学の分野と重なる領域に拡がりつつある。この学際的な分野の拡大と、一方では専門領域が細分化、高度化している現状に対応して、本専攻では、学部レベルの知識と学問の最前線との間を繋ぐ教育とともに、基礎的な知識を応用できる人材の育成を目標としている。本専攻の分野は無機化学、有機化学、物理化学及び分析化学に大別されており、それぞれ新素材の物性研究、生物有機化学、遺伝子化学、光触媒化学、分光学、電気化学、分離分析法の研究分野に分化されている。主に環境科学と生命科学に関わる化学分野に対象が向けられており、地球環境研究のプロジェクトを持ち、また分子生物学の分野を有し、さらに生体触媒化学分野を加えたことも本専攻の特色である。

■ 履修指導及び研究指導

 修士課程では、学部での教育によって築いた基礎の上に、さらに専門的な学問を研究の実践を通して修得させることを目指して指導する。基礎知識と学問の先端との大きな隔たりを埋めていくとともに、修士課程を修了して就職する大学院生が多数であるため、基礎知識を応用して実践できる能力を身に付けさせることを重要と考えている。

 授業科目は無機化学、有機化学、物理化学及び分析化学の特論及び特別研究の講義と、演習実験に大別される。後者では大学院生は所属する各研究室のなかで個別に指導を受ける。修士課程修了の要件として、これらの科目を所定の単位数取得し、研究の成果を修士学位論文としてまとめ、審査を受けなければならない。

 大学院生自身がその研究テーマを理解するためには、学会や研究会で研究の成果を発表し、他の研究者から批判を受けることが重要となる。自己の理解を客観的に評価し、またより広い立場から自己の研究テーマの意味を考える機会となるため、できるだけ多くの大学院生が発表の経験をつむよう指導している。多機能性無機材料の開発、生理活性化合物の合成と構造活性相関及び分子認識機構、遺伝子発現制御機構の解析、地球環境研究に向けた光触媒化学、生体関連物質の顕微ラマン分光、光電気化学、微量成分の分離分析法及び希土類錯体などのテーマで、活発に発表が行われている。

 博士課程は、修士課程修了者をさらに教育して、研究者として独立してテーマを見出し、研究手法を工夫し、研究成果として明らかにする能力を身につけさせることを目標としている。そこには、指導教員の専門分野における研鑚の深化を通して、その背景の理解、問題提起、理論的構成、具体的実現の実験方法、結果の解析、そして成果を論文として発表する過程がある。研究成果を論文として発表することにより、研究の一段階の完成を経験することは極めて重要で、三年次半ばまでに、研究テーマに関連する二編以上の論文が、専門の学会誌に投稿されているように指導が進められている。

 授業科目として専門分野に加えて、関連する分野の特殊研究科目のうちから、所定の単位を取得し、研究の成果を博士学位論文としてまとめ、業績発表を含む審査を受けることが修了要件となっている。

 博士課程大学院生には、国内外の大学・研究機関との共同研究や、国内及び国際学会への参加が積極的に進められている。これらの機会を活用し、他の研究者の成果を知ることによって、自らの研究に関係する重要な情報と、その分野の動向についての知見を得て、研究者として成長するよう指導が進められる。

■ 教員加盟学会

日本化学会、日本油化学会、日本分析化学会、日本応用物理学会、日本糖質学会、日本海水学会、日本癌学会、希土類学会、質量分析学会、日本熱測定学会、日本分光学会、赤外・ラマン研究会、有機合成化学協会、日本分子生物学会、日本生化学会、日本生物物理学会、日本薬学会、アメリカ化学会(American Chemical Society)、アメリカ微生物学会(American Society of Microbiology)