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イベント(セミナー) 2011年度

大学院物理学専攻・学部物理学系主催 オープン・セミナー

12月7日(水) (10:30-12:00) 石原正三先生によりますセミナーを、以下のとおり行います。皆様のご参加を歓迎いたします。

急冷したAl-Mn合金系の準安定構造として、1982年に発見された準結晶は、従来の結晶学ではありえないものとされていた5回対称性を示すことから、結晶学に新たな枠組みを提起するとともに、物質科学の分野に新たな進展をもたらすものと期待され、発見者であるイスラエル工科大学のダニエル・シェヒトマン(Daniel Schechtman)氏に2011年のノーベル化学賞が授与された。

準結晶の立体構造は、並進対称性のない非周期構造(準周期構造)であり、結晶構造のように空間群で表現することはできない。このため、1974年にロジャー・ペンローズ(Roger Penrose)が考案した、2種類の菱形で平面を埋め尽くすペンローズタイリングが注目され、5回対称性を含む2次元準周期構造(ペンローズパターン)を参考に、2種類の菱形平行六面体の空間充填構造をモデルとして、合金系準結晶の立体構造が検討されてきた。

近年、八面体を組み合わせて制作された板状構造(ペンローズパターンの折り紙モデル)で2次元準周期構造を表現できることが発見された。本講演では、ペンローズパターンの折り紙モデルを紹介し、折り紙モデルが示唆する、準結晶の可能な立体構造を検討するとともに、無機化合物準結晶合成の可能性を考察する。

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