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DEPARTMENT OF JAPANESE & COMPARATIVE CULTURE
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在学生が語る“ニチブン”の授業・教員・研究会・キャンパスライフ

谷 真哉_言語文化学科4年
塚本 幸美_言語文化学科3年
谷口 晴奈_言語文化学科3年
遠藤 祐一_言語文化学科2年
※この座談会は、2010年7月に行われました。
科目名・科目内容等、2011年度以降に入学する学生向けのカリキュラムとは必ずしも一致しません。
授業について
まさか落語にハマるなんて思いもしませんでした
谷:

3年生のときに履修した落語(日本文化特論)の授業が面白かったなぁ。落語の歴史を学んだ後に、実際に寄席に行くんだけど、今までの人生には寄席に行くなんてことがなかったから、すっかり落語にハマってしまった(笑)落語に興味をもてたことで、4回のレポート作成や発表も苦になるどころか楽しむことができたし、機会を見つけてまた寄席に足を運びたいと思うようになりました。

塚本:

私は「日本語教育法」です。「国語の授業なの?」とよく聞かれますが、それとは全く異なり日本語教員に必要な知識や技術、コミュニケーション力を身につける授業です。予告なしにインドネシアの人が教室に現れて授業が始まったり、実際に日本語教員をされている先生を招いて、外国の人たちとどうコミュニケーションをとればいいのかを指導していただいたり、科目名はちょっと堅苦しいけれど、授業では絵を使って意思を伝える方法や人形を使って理解を促すことを学びます。少人数の授業なのでアットホームな感じがとても好きです。

谷口:

印象的なのは「自立と体験」ですね。能、百人一首、落語、和太鼓といった、日本の古典文化をいろいろ体験できたことが強く印象に残っています。「競技百人一首体験」の授業では有段者との対戦を経験したのですが、少しは手加減してくれるだろうという淡い期待はすぐに打ち砕かれ、容赦のない競技百人一首のド迫力に圧倒されました(笑)

谷:

「自立と体験」の授業は、体験を通していろいろなことに興味をもてるようになるね。大学の学びって自分の興味をどんどん広げていくものだと思うし、入学年度にこういう授業が用意されていると専門科目への興味にもつながるんじゃないかな。

座談会01
俳句と広告コピーには意外な共通点があるんですよ

谷口:

そうですね。大学生活に慣れてきた頃に体験的に学べるから、きっと吸収しやすいと思います。3年生になって興味をもったのは「広告表現」の授業です。過去や海外のCMを見て、そこから表現方法を分析したり、伝えたいことが何かを感じとったり、俳句と広告コピーの意外な共通点が見えてきたり…。CM制作の課題もあるので楽しみにしています。

遠藤:

僕は「古典講読」が好きです。「古典講読」にはいくつかのクラスがあるんですけど、僕の取ったのは近代文学を読むというものでした。「古典」なのに近代文学?という疑問は置いといて(笑)、日本の近代文学を読んでいくと、その背景にあるもの、たとえば近代の日本がどう変わってきたのか、当時の日本人の心や生活、文化、歴史までを知ることができるので、それが楽しい。夏目漱石の『こころ』を読んでも、高校のときとは読み方が違います。言葉の重みを読む、みたいな。「先生」と「K」の距離感を「ふすま」の開き具合から読み取るとか、登場する人物それぞれの心の距離の変化を読みとるようになりました。

実力をつけるためには「気合い」を入れて臨むことも

谷口:

そうそう同じ作品でも読み手によって読み方も違えばその解釈とか感じ方も違う、そこが面白いところですよね。作品同士を比べて読むとさらに見えてくるものがあって、たとえば夏目漱石の『こころ』と芥川龍之介の『将軍』では、乃木大将の殉死の捉え方が全然違うの。そこからは作者の性格や人物像、思想、時代背景までもが浮かんできますしね。それから、大変だけれど実力がつく授業という点では「日本文法」かな。古典文法を徹底的に鍛える授業ですが、教職の必修科目でもあるので私は気合いを入れて受けていました(笑)

塚本:

私も同じ授業をとりましたが、今思い出しても百人一首を理解しながら暗記する夏休みの課題は大変でした。でも、覚えられないと悔しいから、全部即答できるように頑張りました。厳しい授業だからか出席者が毎回減っていくんです。教員をめざしている人にとっては、確実に力がつく授業なのに…。

遠藤:

僕もとっていますけど、絶対にあきらめませんよ。

全員: (笑)
 
教員について
タイの辛いカップラーメンあるんだけど・・・と、某先生(笑)
谷:

入学したばかりの頃は、自分の研究ばかりしているのが教授で「きっと気難しいんだろうな」って思っていたけど、日本文化学科の先生方には、ある意味裏切られた(笑)とてもフレンドリーで先生との距離が本当に近いよね。

遠藤:

先生と一緒に中国に渡って、体験旅行をしながら単位が取れるなんて、日本文化学科ならではの“ウリ”なんじゃないですか。

塚本:

最初はすごく遠い存在だったのに、私たち一人ひとりの名前をすぐに覚えてくれたのでびっくり。授業や先生への不安がなくなって、大学生活を楽しめるようになりました。

谷口:

私はSA(スチューデント・アシスタント)として先生のお手伝いをしているので、いろいろな先生と知り合う機会があります。教室以外で先生方に接することも多くて、そんなときに見せる意外な一面に、思わず吹き出してしまうことも。この前も研究室の廊下を歩いていたらドアが開いて、ある先生が手招きをするの。「何だろう?」と近づいていくと、「タイの辛いカップラーメンあるんだけど、食べない?」だって、しっかりいただきましたけど(笑)その先生はアニメにも詳しくて、すぐ「戦闘力が」とかおっしゃるし(笑)それから、別のある先生はプリンがお好きだとわかったので、おいしいと評判のプリンを持って行ってあげたんです。満足そうな先生の顔を見たときは、心の中でガッツポーズ(笑)

座談会02
学科全体を包み込む家族的な雰囲気が気に入っています

塚本:

一見大学生みたいな先生もいますよね。いかにもブックバンドに本を束ねて持ち歩いています、みたいな(笑)声には出しませんが「(先生、若いなぁ・・・)」って、思った。

谷口:

ああ、それってA先生のことじゃない?(笑)

遠藤:

以前、指輪をして授業に出ていると、それを見たM先生が「そういうのは不良がつけるものだ!」(にかぁ)と、理解不能な微笑。注意をされているのに、実は茶化されているだけだったのかな…(笑)もの凄いスピードで展開していく先生の話を聞いているだけで、ギュっと詰まった個性(知性?)を感じます。話し出したら止まらないんですけど(笑)それから、職員の方との距離も近いと思います。学生の委員会にも参加して、一緒に問題の解決を図ってくれます。僕たちの名前も覚えてくれて、すぐに「よお」って声をかけてくれるし、そんな職員さんがいる大学なんて聞いたことない。こういう家族的な雰囲気っていいな。

研究会について
私、3つの研究会をかけもちしています
谷:

日本文化学科には「研究会」という、ゼミでもなくサークルでもない、学生主体で行われている勉強会がありますよね。

谷口:

気がついたら、私、3つの研究会に所属していました(笑)

谷:

僕が所属しているのは「日本語研究会」ですが、定例の研究会ではことば遊びや漢字について議論を重ねて、その成果を「夏休み小学生体験講座」や蒼星祭(青梅校学園祭)などのイベントで発表する活動をしています。小学生体験講座では漢字クイズや江戸時代に流行ったという判じ絵、すごろくなどを自分たちで考えて子供たちと一緒に遊びました。蒼星祭はその大人向け版といったところですね。その蒼星祭では学長賞を取ったんですよ。1年生のオリエンテーションで各研究会の紹介があるので、そのタイミングで入会するのが自然かなぁ…。

塚本:

そうですね。私は昨年まで研究会には所属していませんでした。3年生になったある日、先生から「読書会を開くので…」といった内容のメールをいただき行ってみると、そこは「源氏物語研究会」。ゆる〜く進行していくという話だったのに、かなりハードなんで冷や汗が…。「これもすべて自分のためなのだ」と思うようにしています(笑)文献の調べ方も学べて授業のレポート作成にも役に立ちますし。

座談会03
自分では読むことのない作品との新しい出会いが魅力

谷口:

今日の座談会出席者の中で「伝統話芸研究会」は私だけですね。この研究会の合言葉は「話芸は生に限る!」。寄席に行って落語家さんの本物の話芸に触れること。そして私たち学生自身も演じるところがポイントで、なんとプロの落語家さんに指導していただくんですよ。ふつうのサークルだったらそんなの絶対に無理ですよね。蒼星祭ではたくさんのお客さんを集めて、私は「たらちね」という演目を披露しました。

遠藤:

知っていますよ、蒼星亭。谷口さんでしたっけ?蒼星亭エリザベス(笑)

谷口:

芸名を何にしようか考えていたら、顧問のK先生が、「君は、うーん、じゃあエリザベス」で決定(笑)ちなみに先生の芸名は「蒼星亭釣吉」。本物の“釣りキチ”という噂も(笑)今年は日野に移ったので星友祭で落語会を開きます。興味をもった方は、ぜひ!

遠藤:

僕は近現文学研究会で、ここでは各自が選んできた小説をみんなであらかじめ読んできて、研究会では「ここどう思った?」とか「どんな心境だったんだろう」とか議論するんです。自分ひとりでは絶対読まなかったような作品も読むことができるし、みんな予想以上に違うところに気づくので作品への理解が深まりますね。最近は生まれ育った川崎ゆかりの岡本かの子が気になってます。
キャンパスライフ
日本文化学科での経験は就活にも必ず生きてきます
谷:

勉強、研究会、部活、アルバイト…と、とても充実した毎日を送っています。

遠藤:

谷さんは野球部の部長でしたよね。

谷:

首都大学軟式野球連盟の連盟員もしていました。他大の代表と月に一度集まって、大学野球の管理・運営・発展までをトータルに考えるんです。全部をしっかりやるのは大変だったけど、どれも辞めなくてよかった。就職活動のエントリーシートでも書くことに困ったという経験は全くないですね。むしろ全部書ききれなくて困ったくらい(笑)「大学で4年間がんばったこと」というとアルバイトなどを挙げる人が多いんですが、でも考えてみたらそれって大学生活じゃないですよね。研究会や部活のように大学生活の一環としていろいろ経験できたというのは、就活でも大きな強みだったと思います。なんと言ってもやりきった達成感というのは思いのほか心地いいもんです(笑)

谷口:

私の場合は部活(サークル)ではありませんが、文化祭の実行委員の活動を通して、自分で決めたことを実行している充実感があります。過去の手帳のスケジュール表を開いてみると1ヶ月の予定がびっしり書き込まれていて「私、頑張ってるぞ!」みたいな(笑)

谷: この学科には、何かをきっかけに興味の対象を広げられて、さらに人間関係も深められる、そんな環境があるんですよね。授業と研究会・部活・アルバイトの両立は、正直なところキツイこともありましたが、今にして思えば達成感と自信につながりました。
SAという1粒で2度おいしいバイト(笑)

谷口:

私は百貨店でのアルバイトのほかSAもしているんですが、履修できなかった授業を、SAとして聞けるので、1粒で2度おいしいアルバイトです(笑)他の学年の人たちとの交流も広がりますし、立場の異なるさまざまな人たちとのコミュニケーション訓練にもなっています。それから勤労奨学金というのもいただいていて、これは授業の空き時間に図書館や学生サポートセンターなど大学内で仕事をして奨学金をもらうんです。時間も無駄にならないのでキャンパス内で働けるのはありがたいですね。でも大学の勉強もありますし、研究会や部活やアルバイトを全部こなしていくのは大変だと思うんですが、谷さんはどうされていましたか。

谷:

僕の場合は、大変ではあったけれども野球をすることでかえって気分転換になって、バランスが取れていた気がします。ただ、夏休みなどの長期休暇には必ず部活があったから、旅行に行けなかったことが少しだけ心残りですが(笑) みんなは授業の空き時間はどうしてるの?

谷口:

学科図書室にいることが多いです。新聞を読んだり、先輩・後輩と近況報告をし合える貴重な時間にもなっていて、時に励ましたり、励まされたり。

塚本:

学習サポートセンターや国際教育センターを利用することも多いですよ。学習サポートセンターでは勉強法を指導してもらえるので、試験前の空き時間にはよく利用します。国際教育センターでは英会話の指導を無料で受けられますしね。それから、学食かな(笑)バイキングの学食って珍しいのではないでしょうか。安いですし。

谷口:

私もバイキングを利用しています。1グラム1円の計り売りで、グラムぴったりだと半額。残念ながら1グラムオーバーで、デザートだけサービスしてもらったことがありました(笑)食堂の人もフランクな人が多いので、毎日顔を合わせていると家族みたいに思えてきますよね。
将来のこと
それぞれの「夢」をつかもう
谷:

明星大学に進学したのは教員免許を取得するため。だから教員免許は必ず取得します。でも大学の学びを通してファッション業界で活躍したいと思うようになり、この春、アパレル企業に就職が決まりました。21世紀のファッション業界をリードできるよう、卒業までに残された時間はファッションの勉強に費やそうと思っています。ちなみに卒論のテーマは、少し言いにくいんですけど「日本人と下着」です(笑) 日本人ってもともと西洋のパンツのような下着は履いていなかったんですよ。パンツが一般的になったのは昭和ぐらいからだそうです。日本人がパンツを知って、今みたいにそれを履くのが当たり前になっていく100年ぐらいの間に日本人には大きな変化があったはずで、そういうところに興味を持ちました。こういう身近だけれども奥の深いテーマを追究できるのも、この学科のいいところですね。

塚本:

私も大学に進学するまでは教員しか考えていませんでした。もちろん教職の授業もとっていますが、大学でいろいろなものに触れて学んで、将来像に変化が起きているのも事実です。塾講師のアルバイトをしているからでしょうか、子どもたちと関われる教員や塾講師はいいなと思いますけど、でも本が大好きなので出版や編集にも興味があります。どちらに進むことになっても、日本文化学科の学びは生きてくると思います。

谷口:

中学・高校では作家にあこがれたこともありましたが、今は編集が面白そうだと思っています。広告づくりも捨てがたいですね。それから、勤労奨学生として学生サポートセンターに勤務して学生からの相談を受けたりしていると、欲張りなようですが「こういう仕事もやってみたい」と考えるようになりました。あと、学内で公務員講座も受けています。ふつうはウン十万円もするのにここで受けると数万円で受けられるのですごく助かります。来年は4年なので、この1年は広げてきた「夢」をひとつひとつ絞り込んでいきたいと思っています。

遠藤:

僕も教師になるのが夢です。高校生の頃、つまらない授業とおもしろい授業があるのに気づいたのがきっかけです。自分はおもしろい授業には没頭して、つまらない授業には勉強に取り組むのが難しくなることがわかって、そんな人が自分の他にもいっぱいいるのではないかというところから、自分はおもしろい授業をやる先生になりたいと思ったんです。具体的に言うと、高校での日本史の授業で芝居風に教えてくれる先生とかです。だけど明星大学に入り色々な講義を受けてみて、面白い授業にもいろいろ違いがあるのに気がつきました。学問を体系的に受け取ることができれば面白く学べて、先生の立場としては体系的に教授できればそれだけで面白い授業ができるっていうのを体感しています。けどやっぱり就職時のことを考えると不安になってしまいますけどね。

 
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