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DEPARTMENT OF JAPANESE & COMPARATIVE CULTURE
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教員/ゼミ紹介
勝又ゼミ
勝又 基 准教授
(日本近世文学・日本近世文化)
シラバス


博士(文学)
九州大学大学院博士後期課程 修了(2001年)
日本近世文学会所属

研究の紹介
私の専門は江戸時代の小説と説話文学ですが、ジャンルにこだわらずに言えば江戸文学に見える「親孝行」の研究という事になります。親孝行なんて文学とは最もかけ離れたものだと考える人が多いかもしれません。しかし江戸時代に親孝行はたいへん好まれました。幕府や藩から表彰され、多くの人が会いに訪れ、その人を取り上げた書物も数多く出版されます。その様子はまるで金メダルをとったオリンピック選手のようです。こうした大きなうねりを生み出す親孝行は、文学外のものだったのではなく、むしろ江戸文学における最も大きな柱の1つであったと考えています。
もう一つの専門は落語・講談といった伝統話芸です。これはその歴史よりも「今」に興味を持っています。本学科ではプロの落語家・講談師をお招きして、年に数回、落語会・講談会を開催しています。学生たちとその準備をし、プロのお話をうかがったりしながら、伝統話芸の現状と今後について考えています。
学生へのメッセージ
国・社・数・理・英、という枠組みだけで勉強して来た君たちの知識と興味は、とても狭くて片寄っています。大学で学ぶということは、その狭い枠組みをバリバリと壊して行くことだと言っても良いでしょう。だから大学では、できるだけ食わず嫌いをしないで下さい。興味の有る無いにかかわらず、どんな物にでもトライして、とりあえず頑張ってみること。そうすれば自分でも気付かなかった自分の可能性や興味が見えてくるはずです。わが学科には様々な分野と手法で日本文化に迫る教員が揃っています。ここで食わず嫌いをせずに学べば、新しい日本の姿と新しい自分の姿に驚く時が必ず来ることでしょう。

業績紹介・著書紹介
『講談と評弾』(2010) 『本朝孝子伝本文集成』(2010)
[著書]
『本朝孝子伝』本文集成(2010)
[著書]
木越治編『講談と評弾』(共著)(八木書店、2010)
[論文]
近世前期における仮名教訓書の執筆・出版と女性 2010
[論文]
松平忠房の孝子伝--漢文孝子伝の役割と展開 2010
[論文]
日本近世における孝子表彰の発生 ―孝子説話研究のために 2009
[論文]
藤井懶斎年譜考 2007〜
[論文]
表彰の孝子伝、巷説の孝子伝―『備陽善人記』『続備陽善人記』の素材と編集意識 2007
[論文]
綱吉の孝行奨励と諸作品の成立―駿河国五郎右衛門をめぐって(一) 2006
[論文]
孝子説話と表彰―駿河国五郎右衛門をめぐって(二) 2006
[論文]
新しい視点を求めて 不孝説話としての『本朝二十不孝』2005
[論文]
特集・近世文学に描かれた性 小野小町は貞女か―近世前期叢伝に見る小町像 2005
[論文]
善人伝のゆくえ―『明治孝節録』と新聞 2004
[論文]
元禄期女性伝記の作者―『松菊苑』をめぐって 2003
[論文]
藤井懶斎と筑後の孝子―『仮名本朝孝子伝』「追加」部所収説話をめぐって 2003
[論文]
特集・近世紀行文 藩士文芸としての紀行文―加賀藩士有沢永貞と貝原益軒 2003
[論文]
滝川昌楽素描―近世前期京都の一儒者像 2002
[論文]
特集・近世のネットワーク―中国・東アジアと日本の近世 近世孝子説話の基底―『備陽善人記』をめぐって 2001
[論文]
『仮名本朝孝子伝』の一側面 2001
[論文]
『智恵鑑』修訂考 2000
[論文]
『見聞名目記』考―近世中期の写本書籍目録 2000
[論文]
特集 日本の辞書の歩み 江戸の百科事典を読む―『訓蒙図彙』の変遷 2000
[論文]
『比売鑑』の写本と刊本 1999
[論文]
『洞房語園』の諸本 1999
[論文]
『本朝孝子伝』の流行 1998
[論文]
宮川一翠子覚え書 ―和漢の位相 1996
取材メモ:勝又先生の横顔
勝又先生が日本近世文学に興味をもち研究者になったきっかけは、大学で太宰治の小説『新釈諸国ばなし』を読んでからだ。太宰よりも、その素材となった江戸時代の小説家・井原西鶴の世界に深く惹かれていったという。高校時代から国語は得意な分野のひとつだったが、同じくらい生物も得意科目のひとつで、自分にとってふさわしいのはどちらの進路なのか最後まで悩んでいた。そして文学部へ進学。しかし学びの興味は文学よりも、むしろ心理学や社会学の方が強かったそうだ。
大学へ進学した勝又先生は、入学直後からアルバイトに熱心になりすぎてしまい、前期の成績で不可が7つ。大学のスタートでいきなりつまずいてしまったのだ。この失敗から後期は気持ちを新たに、必ず授業に出席し「人の倍の単位を取ろう」と心に決め、それを実践しはじめた。すると勉強すること自体が面白くなってきたのだという。今思えば、あの時、人より多くの単位を取得するため専攻以外の科目も履修したことで、自然に知識の幅も広がっていったような気がする。研究者としての原点はあそこにあったのでは…と、先生は話してくれた。
江戸文学は文字に書かれたものだけではないという勝又先生。そのゼミでは、年に3〜4回、噺家さんを呼んで落語会が開催される。こうしたイベント形式の学びからも江戸文学を研究していこうとするのがゼミの特徴だ。「自分の目で確かめることを大事にしてもらいたい。何ごとでも本気で頑張れば面白くなってくるものです」と勝又先生は語る。
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