人文学研究科長メッセージ

 
 この半世紀余の間の社会の急激な変容は、大学院における学問研究の在り方にも大きな変化をもたらしてきました。たとえば、情報技術の発達は資料の収集・分析・活用に貢献し、国際化時代の到来は諸外国との学術の交流を容易にし、生涯学習という理念の浸透は社会人の大学・大学院への期待を高めています。大学院はもはや閉ざされた学問の場ではなく、研究者一人ひとりがテーマに応じて複雑で流動する社会にかかわりつつ自らの課題を追究していくという開かれた学問の場になっているといえるでしょう。
 明星大学大学院人文学研究科は、英米文学専攻、社会学専攻、心理学専攻、教育学専攻の4専攻と通信制大学院・教育学専攻を開設しています。各専攻におきましては、大学院を取りまく上述のような環境の変化に対応する能動的な学問の場、研究・教育の組織でありたいと活動を展開しています。それぞれの専攻の研鑽を重ねている多彩な教員がみなさんの問題意識を刺激し、個々のテーマの深まりのために惜しみない支援をされるでしょう。
 みなさんが、学部時代あるいは職業生活において培われた知識や経験をより理論的により体系的にまとめることで、将来の自身の成長、飛躍を目指したいと願っておられるならば、ぜひ人文学研究科の扉をたたいてください。


人文学研究科長 佐々井 利夫


専 攻 専 攻 紹 介
英米文学専攻
 言語としての英語、英米文学の主要作家・作品を研究対象とします。研究領域は、シェイクスピアを主とした英語・英文学、19世紀〜20世紀のアメリカ文学、英米文学と関係のある比較文学などです。
 平成16年度教育課程より英語学と応用言語学(特に英語教育)の分野を重点的に強化し、社会人入試を実施して、中学校高等学校の英語担当の教員と、小学校の教員の社会人再教育を行います。
社会学専攻
 社会学の基礎理論と個別分野(特殊社会学)の2領域で、研究・教育を展開します。教員は理論・社会学史・地域社会・家族・労働・教育・社会政策・社会福祉など、各専門分野で研究実績があります。
心理学専攻
 一般心理学コースでは、知覚心理、行動分析、教育心理、発達心理、社会心理を、臨床心理学コースでは、心理アセスメント、子どもと家族への面接技法や応用行動分析の臨床研究などを行います。
 殊に博士前期課程において高度専門職業人である「臨床心理士」の養成に関連し、実習・実践重視の編成がなされています。なお、必要単位を修得することにより、一般心理学コースの院生でも「学校心理士(補)」の資格を取得することができます。
 ※本専攻の臨床心理学コースは臨床心理士第1種認定校になっております。
教育学専攻
 教育哲学、教育史、教育制度、教育行財政、教育内容・方法、情報教育、比較教育、生涯教育・保育学等について研究を行います。ルソー、ペスタロッチ、フレーベルなどの原典など、教育関係資料も豊富です。